家づくりでいちばん難しいのが、家族構成に合わせた収納づくりです。
小さすぎると家が物で溢れてしまいますが、大きすぎると限られた面積が無駄になってしまいます。
そこで今回は、家に設置する収納量の目安や設置ポイントを解説します。
家の収納量は面積の何割が目安?
戸建ての場合、収納は住宅面積の13%程度用意すると良いと言われています。
30坪の家なら、3.9坪が収納になるということです。
特に収納が必要なのが、リビング・ダイニング、キッチン、玄関、洗面所など家族が共有して使うスペースです。
みんなで使う物があったり各々が物を置いたりして、結局物が想像以上に増えてしまいます。
あらかじめ誰がどんな物を収納するか、この先どんな物が収納されるか、今の生活を基準に考えてリストアップしましょう。
収納をつくる時の3つのポイント
いざ収納をつくるとなったら、結局どこにどのように設置するべきか分からなくなりがちです。
スムーズに収納づくりを進めるための3つのポイントを確認してみましょう。
通路幅や奥行きも考える
特に高いところや低いところから物を取る時、奥行きが深すぎると手が届かず非常に不便になってしまいます。
置く物にもよりますが、高くても手が届くのは奥行き30~45センチメートルと言われています。
またウォークイン式の収納の場合は、人が通れるだけの道幅を用意すると狭すぎることがあります。
余裕を持って動ける通路幅は80センチメートルが目安です。
家族の人数と今の物の数から考える
今生活している上で、誰がどれだけの物を持っているか、収納は足りているかを考えると、収納量やどこに設置するかなどが分かりやすくなります。
ただしお子様がいらっしゃる場合は、お子様の成長に合わせて必然的に物が増えてくるので、少し多めに収納を設けるのがおすすめです。
収納を多くつくりたいとお考えの方は、1人当たり2畳ほどあると安心です。
どこにどんな収納がほしいか考える
玄関は靴やおもちゃ、自転車などを収納するために大きめにする方もいらっしゃいますが、そのせいで玄関が狭くなって不便に感じると本末転倒です。
逆にキッチンは調理器具や食材など日常的に物が増えるので、少し大きめに収納を確保しておくと使いやすくなるでしょう。
住宅全体でみると収納量は全体の13%ですが、その13%のうちどこにどれくらいの収納があると良いかを考えながら設計してください。
まとめ
収納をつくる時は、住宅面積の13%程度を収納に当てるとちょうど良いとされています。
通路幅や奥行き、家族構成と物の量、場所に合った収納量を考えると、より具体的に収納を考えられるようになります。
ぜひ収納量を考える時のヒントにしてみてください。