リノベーションを計画している住宅所有者にとって、工期の知識は計画立案の重要な要素です。
フルリノベーションと部分リフォームは、それぞれ異なる工期が必要とされ、多くの要因によって期間が変動します。
今回は、フルリノベーションと部分リフォームの期間について、具体的な事例と考慮すべき要素をご紹介します。
フルリノベーションに必要な期間は?
1:一戸建てのフルリノベーション期間
一戸建てのフルリノベーションでは、構造(木造、鉄骨など)、規模(広さや間取り)に応じて、設計から完了まで5〜8ヶ月の期間が必要です。
この期間は設計期間(2〜3ヶ月)と工事期間(3〜5ヶ月)に分かれ、特に構造部分の変更が伴う場合や外壁、屋根の工事が含まれると、工期が長引く可能性が高まります。
また、歴史的価値のある建物の場合、その特性を生かしたリノベーションを行うために、追加の工事や特別な設計が必要となり、さらに工期が延長することも考えられます。
2:マンションのフルリノベーション期間
マンションのフルリノベーションでは、専有部分のリノベーションに5〜9ヶ月が必要です。
設計期間(2〜3ヶ月)と工事期間(2.5〜5.5ヶ月)を合わせた期間で、施工面積や間取りの変更によって工期が左右されます。
共有部分の変更が制限されているため、一戸建てに比べると工事範囲は限定的ですが、マンションの管理規約による制限や工事の許可プロセスが工期に影響を与えることがあります。
また、マンションの場合、騒音や振動など他の住民への影響を考慮し、工事時間や方法に制限があることが一般的です。これらの要素が工期を伸ばす要因となることも少なくありません。
部分リフォームにかかる期間は?
1:壁や天井の張り替え
壁や天井のクロス張り替えは、1室であれば1〜2日で完了しますが、全室の張り替えを行う場合は、家の大きさにもよりますが、一週間程度かかることもあります。
また、床の張り替えも通常1〜2日で終わりますが、下地を作る必要がある場合や、床暖房の設置などの追加工事がある場合は、さらに1〜2日の工期が必要になります。
これらの作業は、家具の移動や保護などの準備作業にも時間がかかるため、全体の工期はこれらの準備時間も考慮する必要があります。
2:キッチンの交換
キッチンのリフォームは、位置を変更せずに交換する場合は2〜4日程度ですが、位置を変更する場合は2週間から1ヶ月の期間が必要になります。
キッチンの位置を移動する場合は、配管や電気配線の工事が加わるため工期が長くなります。
また、既存のキッチンを撤去して新しいキッチンを設置する場合、その間の仮設キッチンの設置や、移動に伴う壁や床の修繕も工期に影響します。
さらに、キッチンの壁や床を同時に張り替える場合は、工期がさらに延びることがあります。
3:お風呂やトイレのリフォーム
お風呂のリフォームでは、ユニットバスの交換は3〜4日、在来浴室からユニットバスへの変更は約1週間が必要です。
トイレのリフォームは、簡単な交換なら1日、和式から洋式への変更や壁床の張り替えがある場合は3〜5日が目安です。
特に在来浴室からユニットバスへの変更は、基礎工事や配管の変更が必要となることが多く、工期が長くなる傾向にあります。
また、トイレの場合、和式から洋式への変更や温水洗浄便座の設置に伴う電気工事、壁や床の張り替えなど追加の工事が必要となる場合が多く、これらの工事が工期に影響を与えます。
まとめ
リノベーションと部分リフォームの期間は、プロジェクトの内容や物件の種類によって大きく変わります。
フルリノベーションは一戸建てとマンションで異なり、部分リフォームはプロジェクトの規模や追加工事の有無によって期間が変動します。
これらの情報を踏まえ、リノベーション計画を立てる際に有効活用してください。
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